このコラムは一般的な情報をご提供するものであり、当サイトの保険のご加入をお勧めするものではありません。
高額化するスマホ時代の必需品、スマホ保険で賢く守る
いまではすっかり生活に欠かせない存在となったスマートフォン。持っていることが当たり前のようになり、持たない生活を想像しにくくなってきました。それもそのはず。総務省の令和6年通信利用動向調査によると、スマートフォンの世帯保有割合は90.5%、個人の保有率は80.5%にまで達しました。3Gサービスが廃止になることでガラケーと呼ばれるタイプの携帯電話からスマートフォンへの移行も進んでいるようです。
コミュニケーションツールとしてのスマホ
スマートフォンは携帯電話の発展形ですので、当然ながら電話としての機能を持っています。ところが、電話として使わない人も増えています。メールやSMS、LINEなどを使ったメッセージのやり取りで十分という人も多くいます。通話をするにしても、通話料のかかる電話ではなくLINEやメッセンジャーなどの音声通話を利用する人も多いはずです。音声通話は回線の状況により通話品質が落ちることがありますが、プライベートの通話であれば電話料金を気にせずに通話できるメリットは大きいでしょう。いわゆる音声通話だけでなく、ビデオ通話、チャットなど、日々の人とのつながりを支えるインフラとしてスマホは欠かせない存在となっています。
いまではインターネットの利用は当たり前の時代ですが、わが国のネット利用者の割合は85.6%(令和6年通信利用動向調査)。意外に低いと思うかもしれませんが高齢者の利用が進んでいないことが原因です。13~59歳で見るとおおむね98%程度が利用しています。昔はPCでネットを利用するのが当たり前でしたが、いまではスマホを使った利用が74.4%を占めPCの46.8%を大きく上回っています。スマホが提供する「いつでもどこでもネットを利用できる」手軽さがネット利用の普及を促したと言ってもよさそうです。
娯楽としてのスマホ
通信速度の向上や高性能化とともに、スマホは娯楽装置としても欠かせない存在となりつつあります。昔は家庭での娯楽の主役と言えばテレビやゲーム機でした。「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、平日のテレビの視聴時間は135分と年々減少が続いています。いまではネット利用時間が194分となりテレビの視聴時間を大きく上回るようになりました。この傾向は若年層ほど顕著で10代、20代ではほとんどテレビを見ないという人が増えています。
ネット利用の内訳をみると世代間や性別で差が確認できます。40~60代の利用は、平日はメールがメイン。平日ですから仕事の関係もありそうですが、10~30代は平日でも動画の視聴がメインです。若年層はゲームを楽しむ人も多くいます。男女別でも差を見ると、男性の若年層は動画やゲームがメインですが、女性の若年層はゲームを楽しむよりもInstagramのようなソーシャルメディアを閲覧、投稿する人が多くいます。
スマホに搭載されているカメラは高性能化が進んでおり、専用カメラを持つ人は少なくなりました。十分にきれいな画像が撮影できるだけでなく、加工や編集もスマホでできる時代です。スマホで撮影した写真や動画を個人で楽しむのはもちろん、家族や仲間で共有したり、ソーシャルメディアで公開して楽しむ人はますます増えていくでしょう。
中高年層は、娯楽はテレビ、コミュニケーションはスマホ、と目的別に使い分けをする傾向がみられる一方で、若年層ほどコミュニケーションも娯楽もスマホで完結している傾向が見られます。
情報源としてのスマホ
テレビを視聴する人が減るだけでなく、新聞や雑誌の発行部数も年々減少しています。雑誌に至っては休刊、廃刊も相次いでいます。歴史のある雑誌が無くなっていくのは寂しいものですが、時代の流れですから仕方がないところです。
いまやスマホで情報を得ている人が大半になっており、ニュースサイトやポータルサイトなどを通して「初めて知った」という情報も多いのではないでしょうか。私も情報を発信する側の一人ですが、ネット上の情報には、かなり極端な言説や誤った情報が多く見られます。ネットには無料でアクセスできる情報があふれていますが、それらの情報は視聴回数やアクセス数が増えることで収益を得られる構造になっているものが多くみられます。もちろん新聞、雑誌、テレビの情報もすべてが正しいわけでも、偏りがないわけでもありません。それでも、ネットにあふれる情報の方が玉石混交になりやすいことは情報の受け手として注意が必要です。
さらにこれからは自ら検索するよりもAIに情報をまとめてもらう時代に向かっています。AIはとても便利ですが、以前にも増して、情報の信頼性を見極めるのが難しくなります。また、すでにネットの情報サービスの多くはあなたの嗜好や行動を読み取っています。そのため、あなたの嗜好や行動にあった情報ばかりに囲まれる時代になっています。
だからこそ、情報を受け取る際には、さまざまな視点や角度からの情報を得るよう心掛けないと偏った情報の中で生きることになります。また、できるだけ1次情報にアクセスして、情報の信ぴょう性を確認する作業も欠かさないようにすべきです。AIのまとめた情報を検証すると、誤りが多いケースも少なくありません。便利な時代になったような気がしますが、一方でやるべき作業も増えているのは皮肉ではありますね。
お財布としてのスマホ
スマホには重要な機能がまだあります。近年急速に高まっている決済端末としての役割です。モバイル決済の拡大によって、スマホが物理的な財布やカードの代わりになりつつあります。すでにスマホを財布として使う人が増えていますが、私も財布を持ち歩かないことが多くなりました。
日本にはまだ物理的な財布やカードを持ち歩く人は多くいますが、諸外国ではいまや財布を持ち歩かないのは当たり前になっています。ある外国の方が日本に来て最初にしたことが財布を買ったこと、と言っていました。わが国では普及の途上ではありますが、いずれ諸外国のように物理的な財布やカードを持つことは少なくなっていくものと予想されます。
高機能化し高額化したスマホ
ほんの30年ほど前であれば、電話、郵便、テレビ、ラジオ、カメラ、新聞、雑誌、財布といったものを、別々に購入して利用していましたが、現在ではこれらの機能がスマホ1台に詰まっています。この多機能化は、性能の飛躍的な向上によって支えられています。モデルチェンジのたびに、端末スペック・通信性能・カメラ機能などが強化されてきました。そしてそれに伴い、端末の価格も10万円を超えることが珍しくなくなりました。円安の影響もありますが、PC並みの金額をスマホに支払うことが当たり前のようになっています。
盗難、修理のリスクも高まり保険のニーズも
端末が高額化すればするほど「買い替えコスト」「修理コスト」だけでなく「盗難リスク」が上がることを意味します。実際に、修理・交換のコストが数万円から十数万円に及ぶケースも増えています。たとえば、iPhone16eの画面のひび割れをAppleストアで修理する場合、その修理費用は38,800円と見積もられています。つまり、端末そのものが"高額資産"になればなるほど、所有するリスクが大きくなるのです。
スマホは高性能化、高機能化するほど便利になりますが高額化もしています。そして、スマホはすでに私たちの生活に欠かせないインフラとなりました。スマホが壊れたり、盗まれたりすれば、生活がとても不便になってしまいます。財布を持たない人にとっては、買い物もできなくなる事態に陥ります。スマホに機能が集中することで便利になる一方で、スマホを失うと生活自体が成り立たなくなるリスクを抱えているのです。
最近ではこうしたリスクに対応するために「スマホ保険」が登場しています。この保険は対象端末が「破損・汚損(画面の破損・汚損含む)」「水濡れ」「故障」「盗難」したときに、被保険者が負担した修理費用や買い替え費用を補償の対象としています。月々数百円程度の保険料から加入でき、インターネットから気軽に手続きができます。スマホはもはや生活のインフラであり"高額資産"ともいえる存在です。思わぬトラブルに備えて、スマホ保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。