
このコラムは一般的な情報をご提供するものであり、当サイトの保険のご加入をお勧めするものではありません。
円安でもあきらめない!マイル活用と海外旅行保険のススメ
円安に物価高が続く中、旅行費用が高すぎて...と何年も海外旅行に行っていない人も多いはず。とは言え、海外旅行には行けるものなら行きたいというのが本音ではないでしょうか。実際に日本から海外旅行に出かける人はコロナ禍以前の水準には戻っていないものの、着実に前年を上回り回復を続けています。
お得に海外旅行に行く方法を探して工夫しよう
海外旅行に行く人が増えているといっても、皆さんが豊かになったからというわけではありません。旅行費用を少しでも安くする工夫をして海外旅行している人が大半です。少しでもお得に海外旅行に行くためにはどのような方法があるのでしょうか。
1)マイルやポイントを活用
コロナ禍以前に流行していた航空会社が発行するマイルの活用。海外旅行需要が回復するにつれ、再び流行の気配が見えています。どのクレジットカードが一番効率的にマイルを貯められるかといった質問が出るようになりました。
マイルの活用の基本はクレジットカードを使って買い物などで決済するたびに貯まるポイントをマイルに交換。そして貯まったマイルを航空会社の特典航空券に使うことです。
つまり、一番効率的なカードを探す条件は、希望する航空会社と旅行先を想定することから始まります。その条件によって必要なマイル数や使えるクレジットカードが変わります。そして、①決済金額→ポイントへの還元率、②ポイント→マイルへの交換レート、③マイル→特典航空券への交換レート、それぞれが効率的になるルートを探します。航空券を普通に買うといくらかかるのか調べ、決済金額→航空券へ変換する最終的な還元率を計算すれば、お得さを比較しやすくなります。
年会費の必要なクレジットカードでは、入会特典や継続特典などで大量のボーナスマイルがもらえるものもあります。また、ホテルチェーン系のクレジットカードであれば、特典宿泊ができるものもあります。海外旅行を目的とするならば、年会費がかかるクレジットカードも選択肢に含めて自分にあったクレジットカードを探しましょう。
自分にあったクレジットカードを特定できたら、公共料金や保険料、サブスクの支払いなどを集中させポイントを稼ぎましょう。また、家族カードも作成し日頃の買い物においてもポイントを集中させることも検討しましょう。
もちろん、ポイントを稼ぐためにお金を使いすぎるのは厳禁です。お得に海外旅行に行けたとしても無駄遣いしてお金がなくなるのでは意味がありません。また、特典航空券を得る水準に至るまでに時間がかかりすぎると、マイルやポイントが消滅することもあるので注意が必要です。事前にマイルやポイントの有効期限を確認し、有効期限内に使えるようなプランを作りましょう。
2)インターネットを活用しよう
ポイントを稼ぐ活動を"ポイ活"と呼びますが、ポイ活をすること自体に抵抗がある方もいるかもしれません。そういう方はインターネットを活用し、少しでも安く海外旅行できる情報を探しましょう。
海外旅行情報を調べるために旅行代理店を利用している方も依然として多いのですが、最近はインターネットを活用して検索することが当たり前になってきています。旅行の条件を入力すると、航空券や宿泊にかかる旅行費用を手軽に比較できるサービスも増えています。
こうしたサービスを利用すると一定の傾向が見えてきます。まず、週末出発よりも月曜日~水曜日に出発する方が費用は安い傾向があります。また、身体はつらいですが、深夜便や早朝便を利用すると昼間に出発するより多くの場合で安くなります。さらに、航空券を往復で検索する人が多いのですが、片道ずつ検索した方が安くなることもあります。こうした傾向が見えてくるのは気軽に検索できるサービスのおかげです。
航空券や宿泊先の予約をする際には、多くの場合で早く予約すると費用が安くなります。早期割が設定されているケースが多いからです。ダイナミックプライシングという需要に応じて価格が変動する仕組みが採用されている場合は、直前になっても空きが多い場合、価格が急落するケースもあります。早く予約することが基本ですが「キャンセル可能」な条件で予約しておくと、直前にもっと安くなったタイミングで予約を取り直すこともできるでしょう。
こうした安くなる条件の多くは航空機や宿泊に空きが多く出やすくなる条件です。海外旅行に出かける私たちにとっては、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの長期休暇がピーク時期になりますが、こうしたみんなが休む時期を外すことで安く抑えることができます。会社や学校の休みの関係で時期を「外す」ことが難しい場合、有給休暇などもからめて「ずらす」ことも試してみましょう。ずらすだけでも少し安くなるはずです。
また、旅行先でイベントがある時期や日本で言うと桜が満開になるような時期はピーク時期となり旅行費用は高くなります。反対に雨季やとても暑い、とても寒い時期など、旅行者が行きたがらない時期がオフピークになります。安さを追求するだけでなく旅行の魅力も考えると「みんなが休む時期を外す・ずらす」×「旅行先が魅力的な季節」が現実的かもしれません。
海外旅行に出かける前に保険加入は忘れずに
「病気になって治療を受けたら医療費として数十万円請求された」「道を歩いていたら財布を摺られた...」海外旅行は日本での日常では考えられないようなことが起こりがちです。治安や医療事情は国によって大きく異なります。特に海外で医療サービスを受けた場合の費用は数十万円、時には数百万円、数千万円に及ぶことがあり注意が必要です。
国内で健康保険を使った場合、現役世代であればかかった医療費の3割負担が基本です。このように国内では安心して医療機関に行くことができます。海外で医療サービスを受けた場合にも、国内の健康保険で「海外療養費」という制度を利用することができます。
だからと言って安心はできません。なぜなら、この制度を使って払い戻されるのは海外で実際にかかった医療費がベースではなく、「日本の制度であればこの医療費」という基準に基づいて計算されるからです。医療費の水準が日本より海外の方が大幅に高いことが多いので、健康保険から海外療養費の払い戻しを受けても全く足りないという事態が起こりやすいのです。
海外旅行先では病気やケガが発生するものと考え、出かける前に「海外旅行保険」に必ず加入したいところです。年会費がかかるクレジットカードを中心に海外旅行保険が付帯しているカードがあります。保険が付帯されていることを知っている人には、この保険で十分と考える人も多いようです。ところが、クレジットカードで旅行費用を決済することが条件の「利用付帯」となっているのに、他の方法で旅行費用を決済してしまい海外旅行保険が使えない状態というケースもありました。付帯保険で十分と考えるなら、保険が適用される条件をしっかりと確認しましょう。
また、カード付帯保険が適用できても、そのほとんどは補償額が低いため注意が必要です。治療費用の上限は100万円程度といったカードが大半です。ところが、海外での治療費は数百万円、ときには数千万円に及びます。日本と同じような感覚で判断すべきではありません。こうした海外の医療費事情を考えると、任意で加入する海外旅行保険に加入することがおすすめです。
海外旅行保険に任意で加入する場合は、加入する補償の種類や保険金額を選ぶことが可能です。中でも重視したいのは「治療費用」です。治療費用に対する補償は1000万円以上確保することをお勧めします。特に米国など医療費の高い国に行く場合は、もっと高い治療費用に対応できるようにしておきたいところです。また、治療費用以外では「賠償責任」も確保したいところです。偶然の事故で他人の身体や財物に損害を与え損害賠償責任が問われる場合に助けてくれる保険ですが、日本とは比べ物にならないくらい賠償責任を問われやすい国がたくさんあります。保険金額は1億円以上を目安にするといいでしょう。
任意加入の海外旅行保険には旅行先や滞在日数、目的を指定して加入しますが、これらの条件によって保険料は異なります。また、海外旅行保険はインターネットから加入することができます。一般的にインターネットから加入する保険は、人を介して加入するよりもかなり割安です。海外旅行には海外旅行保険への加入も"基本セット"としてお得に加入し、お得と安心を両立させて賢い旅を実現させましょう。