このコラムは一般的な情報をご提供するものであり、当サイトの保険のご加入をお勧めするものではありません。
スノーリゾートに出かける前に保険に加入しよう
今年もウインタースポーツの季節がやってきます。スキーやスノーボードを楽しむ人は昔に比べると少なくなりましたが、現在でも冬を代表するレジャーやスポーツの一つであることは変わりありません。私も含めて昔はスキーによく行っていたという人は、今一度ウインタースポーツにも目を向けてみましょう。スキー場を中心としたスノーリゾート地には昔とは違った魅力が出てきているようです。
わが国のスキー・スノーボード人口はかつての7割減
1990年代には1800万人もいたわが国のスキー・スノーボード人口は、現在では約7割減の580万人にまで減少しています(公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2017」)。また、1年に平均何回スキー場に足を運ぶかを示す平均参加回数は1990年の6回から4と2/3回にまで減っています。一方で、スキー場の数はピーク時の8~9割程度現存しているとされ、赤字続きで経営難に陥っているスキー場が数多くあるのが現状です。
スキーブームから30年近く経過し、スキー場のリフトや周辺の宿泊施設は老朽化が進んでいますが、お金が回らなければ更新できません。古い施設では魅力がなくなるだけでなく、故障や事故といったトラブルが発生しやすくなります。さらに誘客が難しくなる悪いスパイラルに陥ってしまい、抜け出すことが難しくなります。

観光庁「スノーリゾートの投資環境整備に関する検討会議」資料より
一部のスキー場はかつてを超える賑わいを見せている
ところが、わが国のスキー場の雪質は世界的にも良質と評価されJAPOW(Japan Powder Snow)とも呼ばれて注目されるようになりました。そのため、国内では人気が低迷気味のウインタースポーツですが、良質な雪質、温泉やグルメといった日本ならではの体験を求めて海外から旅行客が数多く訪れ、一部のスキー場ではかつて以上の賑わいを見せ始めています。
その代表例が北海道のニセコです。古くからスキーと温泉が楽しめることで有名でしたが、2000年代くらいからオーストラリアの人々が多く訪れるようになりました。オーストラリアの人々にとっては、時差の少なさ、雪質のよさ、自然環境の豊かさが魅力のようで、オーストラリア資本も参入しホテル、別荘、マンションなどが建築されるようになりました。いまでは、中国やマレーシアなど、アジアの国々にも注目されるようになり、外国のリゾート地のような雰囲気になっています。
また、スキー場の活性化のためには冬場だけではなく春~秋のグリーンシーズンも楽しめることが大きな課題です。レジャーの通年化に成功したのが白馬岩岳マウンテンリゾートです。標高1288mの岩岳山頂までゴンドラで8分。山頂にはテラスが設けられており、美しい白馬三山を眺めることができます。その他、さまざまなアクティビティができる施設があり、今では冬よりもグリーンシーズンの方が訪れる人が多くなっています。
このような成功事例が各地で登場するようになり、観光庁は「スノーリゾートの投資環境整備に関する検討会」で、国際競争力の高いスノーリゾート形成を目指した案をまとめ上げました。今後、実行されていけば、リフトなど設備更新さえままならないスキー場が多い中、ポテンシャルのあるスキー場には投資資金が集まり一大リゾート地へと変貌していくことが期待されます。
海外からの旅行客には長期滞在する人が多く、スキーやスノーボードだけでなく、温泉、グルメ、お酒といった楽しみや近隣の観光名所と連携した地域一帯のリゾート開発が進んでいくでしょう。こうした投資が進めば、スキー場そのものの魅力が高まるだけでなく、スキーやスノーボード以外の楽しみも増えていきます。海外の人ばかり楽しむのではもったいないですね。
魅力が高まっていくウインタースポーツを楽しもう
海外からの旅行客によって、わが国のスノーリゾート地の魅力が再発見されたような形ではありますが、賑わいを取り戻し、魅力あるリゾート地に生まれ変わっていくことは歓迎すべきことです。リゾート地の魅力が高まれば、これからスキーやスノーボードを始める人も増えるでしょう。それだけでなく、かつて1800万人もスキー・スノーボード人口がいたわが国です。もう一度チャレンジしてみようとする人も多くなるのではないでしょうか。
ただ、スキーやスノーボードと言えば、用具を買いそろえないといけないイメージがあります。実際にはスキー場を訪れる海外からの旅行客は、用具をレンタルして楽しむのが普通です。用具を買いそろえると費用負担が重くなり楽しむハードルが高くなりますが、レンタルできるならグッとハードルは低くなるはずです。もちろん防寒対策は必要ですが、普通の旅行気分でウインタースポーツを楽しむことができるでしょう。
インターネットで保険に加入してから出かけよう
いくら気軽に楽しむことができると言っても、ウインタースポーツは自然を相手に楽しむものです。そのため、いくら気を付けても発生してしまうのが事故やケガです。事故やケガには十分に注意しつつ、万が一に備えて保険にも加入しておきましょう。
ウインタースポーツを楽しむときに加入しておきたい保険は「国内旅行傷害保険」です。この時期には、わかりやすく「スキー&スノボ保険」という名称でも販売されているものもあります。国内旅行傷害保険の基本補償は偶発的な事故による「死亡・後遺障害」「入院」「通院」に対するもので、一般的な傷害保険に加入していてもついている補償です。
一般の傷害保険との大きな違いは「個人賠償」「救援者費用」といった補償が特約としてセットされていることです。スキーをしていて自分一人でケガをしてしまうこともありますが、他人と衝突してしまい相手にケガをさせてしまうことも。その結果、相手に対して損害賠償責任を負うことになれば「個人賠償責任保険」がカバーしてくれます。最近は高額賠償の事例が増えているため、限度額1億円程度の補償はつけておきたいところです。
さらに、山頂付近で天候が悪くなり、下山できなくなったらどうなるでしょうか。この場合、捜索・救助活動が行われることになるかもしれません。スキー場のコース内での捜索・救助活動であれば費用は請求しないスキー場が多いようです。ところが、コースを外れた区域での捜索・救助活動では費用を請求するとしているスキー場が多くなります。その場合の費用は数十万円から数百万円にのぼることも少なくありません。このようなときには「救援者費用保険」がカバーしてくれます。保険金額100万円程度はつけておきましょう。
また、旅行期間中だけ保険に加入できることも、一般の傷害保険との違いです。国内旅行傷害保険の多くは旅行日程に合わせ1日単位で加入することができ、短期の旅行であれば保険料も数百円程度で加入ができます。インターネットで加入できる保険が多いので、旅行に出かける前にサッと手続きしておきましょう。