夏休みがやってきた! レジャーや旅行に行く前に加入すべき保険

夏休みがやってきた! レジャーや旅行に行く前に加入すべき保険

今年も夏休みがやってきました。どこへ遊びに行こうかワクワクしているかもしれませんね。私は海も山も近い自然豊かな地方で育ちましたので、夏休みには何度か海や山へキャンプに連れて行ってもらったことを思い出します。楽しい思い出がたくさんある一方で、家族と別行動し山中でさまよってしまったり、潮に流されてあっという間に岸から遠ざかってしまうなど怖い思いもたくさんしました。今思うと無事でいられたのは奇跡であり、事故が起こっていても不思議ではない状況でした。今回はレジャーに行く前に加入しておきたい保険をご紹介しましょう。


1日1名あたり300円から加入できるレジャー保険

旅行やレジャーに行くときに役立つのがその名も「レジャー保険」です。多くの場合で、国内旅行傷害保険という正式名称で売られます。国内旅行傷害保険という名前の通り、国内での旅行やレジャーで発生した事故のみが対象となる保険です。

レジャー保険の基本セットはケガ死亡保険、ケガ入院保険、個人賠償責任保険の3つの保険です。この基本セットに加えて、救援者費用等保険や携行品損害保険がセットされるケースが多く見られます。

<レジャー保険の基本セット>

ケガ死亡保険 日本国内旅行中の事故によるケガによって死亡・高度障害状態となった場合に保険金が支払われます。
ケガ入院保険 日本国内旅行中の事故によるケガによって入院・手術・通院をした場合に保険金が支払われます。
個人賠償責任保険 日本国内旅行中の事故により、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
救援者費用等保険 日本国内旅行中の事故によるケガによって14日以上入院した場合に、看護のために現地に向かった親族等が負担した交通費や宿泊料等に対し補償されます。
携行品損害保険 国内旅行中の事故により、現金・乗車券、カメラ、衣類等の携行品に盗難や破損といった損害が生じた場合に保険金が支払われます。

個人賠償責任保険に加入しているかどうか確認を

レジャー保険に加入しなくても一般的な死亡保険や医療保険に加入していれば、ケガによる死亡や入院・手術の保障は確保されています。特にレジャーや旅行に行くからと上乗せして加入する必要はないでしょう。ですから、他に死亡保障や医療保障を確保しているなら、ケガ死亡やケガ入院は保険金額が小さくても問題ありません。

一方で、基本セットの3つ目の保険である個人賠償責任保険はできるだけ加入しておきたい保険です。他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊したりして損害を与えることで、法律上の損害賠償責任を負った場合に助けてくれる保険です。

旅行中に自転車を借りてサイクリングするのは気持ちがいいですよね。犬を飼っていれば散歩にも連れていきたいところです。でも、自転車で人を轢いてしまったり、犬が他人を噛んでしまったり、他人にケガや死亡させるような事故を起こせば、状況によっては数千万円におよぶ損害賠償責任を負うこともあります。こうした場合でも、個人賠償責任保険に加入していれば、限度額の範囲内で保険金が支払われ損害賠償責任を果たすことができます。重大事故を想定すると保険金額は1億円以上で設定しておきたいところです。

最近は全国で自転車保険への加入義務化が広がっています。自転車保険のもっとも重要な補償が個人損害賠償責任保険です。自転車保険ではなくても、火災保険や自動車保険などに特約で付加しているかもしれません。個人賠償責任保険に何らかの形で加入していれば補償が重なることになります。

個人賠償責任保険という名前でなくても、日常生活賠償保険といった商品名で販売している保険会社もあります。また、加入している場合でも旅行やレジャー中の事故でも補償されるのかも確認しておきましょう。

その他の保険の救援者費用等保険が重要

加入する必要性が高いのは、現在加入していないが万が一の時にはないと困る保険です。携行品損害保険は旅行中に持ち物を盗難されたり破損したりして損害が生じた場合に支払われる保険です。旅行中にはトラブルが起こりやすいので、助かることも多い保険ですが、被害額は大きくなりにくいので加入していなかったとしても困る可能性は低い保険です。

キャンプや海水浴など自然の中で過ごすなら、救援者費用等保険が重要になります。あまりなじみのない保険かもしれません。一般的には旅行中の事故によるケガで14日以上入院した場合の、現地に駆け付けた親族等の交通費や宿泊費等を補償するとされています。ところが、補償の対象には、もっと重要な内容が含まれています。「救援対象者が乗っている航空機または船舶が行方不明になった場合や遭難した場合、救援対象者の生死が確認できない場合」または「捜索・救助活動を要する状態となったことが警察等の公的機関に確認された場合」も含まれているのです。

このような場合は、捜索・救助活動が行われますが、そのために必要な費用はもちろん、かけつけた親族の交通費や宿泊費なども支払いの対象となります。ヘリコプターが出動したり、多くの人が活動に参加すると費用も高額になりますが、契約した保険金額が上限となりますので保険金額の設定には注意が必要です。

登山者やロッククライミングをしている人が遭難し、捜索・救出活動が行われているニュースをよく目にします。特にこうしたリスクの高いレジャーをする人こそ、こうした保険に加入すべきでしょう。ところが、通常はこうした明らかにリスクの高い運動は対象外とされています。一般的に対象外とされているのは以下のような運動です。

<一般的に救援者費用等保険の対象外となっている運動>

  • ピッケル・アイゼン等の登山用具を使用する山岳登山
  • ロッククライミング(フリークライミング除く)
  • リュージュ、ボブスレー、スケルトン
  • 航空機操縦、ハンググライダー搭乗
  • スカイダイビング
  • など

ただ、これらの運動をする場合もあきらめる必要はありません。リスクの高さの程度に応じた割増保険料を支払い「特別危険担保特約」をセットした場合は保険金支払いの対象となります。

一般的な旅行やレジャーであればネットで加入がおすすめ

レジャー保険には保険代理店経由でもインターネットからでも加入することができます。旅行やレジャーに頻繁に行く方であれば、保険代理店経由で加入するよりもインターネットからの加入が便利でしょう。旅行に出かける前に手軽に加入することができます。複数で旅行する場合でも、多くの会社でまとめて契約することができます。

一方で、山岳登山などリスクの高いレジャーをする場合や、参加人数がとても多い場合は、保険代理店に相談した方がいいでしょう。せっかくレジャー保険に加入したのに、いざという時に補償されない、ということがないようにしましょう。

旅行やレジャーは非日常の活動。いつもであれば考えられないようなことが起こるものです。自分にはあり得ないとは思わずに、個人賠償責任保険、救援者費用等保険に注目してレジャー保険を選んでみましょう。

情報提供: 家計の見直し相談センター(外部サイト)

ライタープロフィール

藤川太

ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来30000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。 著書に『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』(プレジデント社)、『やっぱりサラリーマンは2度破産する』(朝日新書)などがある。

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